2010年3月2日火曜日

[映画]マイケルジャクソン「THIS IS IT」から見る1%未満の世界

最近ブログを書く習慣がなくなってしまった。
朝にラボに行き、研究が終わると帰宅が深夜になってしまうため、
たまった仕事を片付けるとベッドにもぐりこんで朝を迎えてしまう。

そんな中、今日も徹夜になりそうなのでBGM代わりに
マイケルジャクソン(MJ)の「THIS IS IT」
を見て少しでも気を紛らわせている。
それにしてもこの映画を見るのは何度目なんだろう。



自分がやっている研究はなんとも退屈なものだが、
友人の研究内容などを聞いているとなかなかおもしろい。
ある友人の研究は99%以上が仮定で成り立っているという。
彼は自分のやっていることの1%しか正確に把握できていない。
(99ってのは大げさだと思うが、彼の意見を尊重しようw)
「仕事でこんなことやっちまったら大博打だよなー」
と笑いながら話していた。

ただ、夜の冷たい空気を感じながら冷静になると、
あながち笑えないことなのかなと。
つまり、皆が99%以上のことを仮定した上で生きており、
「1%未満の世界」しか把握していないということ。
(残念ながらこの1%という数字も仮定なんだよな。)

その曖昧な仮定の上で俺たちは何が真実か虚構か、
善か悪かを言い争っているわけで、
未知なるファクターを知った途端、
それまでの全てが覆ってしまう可能性の方が高い。

結局は何が言いたいかというと、
ハリポタなどのファンタジーと片付けてしまえる
「おとぎ話の世界」だって、充分現実に存在しうる。
なにしろ我々は「1%未満の世界」しか知らないのだから。

99%以上のこと全てが判明することはおそらくない。
1%未満の中で、
「この世でただ一つじっさいにある世界だ」
と信じて生きていく。

やれやれ、それは確かにやりきれない。
大好きなMJのことを一面的な見方で
批判していた自分のようにやりきれない。

目に見えないものこそ、
目に見えるものよりも、はるかに大切なもの。
目に見えないものを見ようとすること、忘れてるよなー
とMJを見ながら思う。


ここは見せ物の世界
何から何までつくりもの
でも私を信じてくれたなら
すべてが本物になる

It's a Barnum and Bailey world,
Just as phony as it can be,
But it wouldn't be make-believe
If you believed in me.

"It's Only a Paper Moon"
(E.Y.Harburg & Halord Arlen)


「THIS IS IT」の中のMJでさえも
作られた見せ物の世界なのかもしれない。
だが、それは同時に「1%未満の世界」からしか
彼を知ることができないという
この映画の悲しい美しさなのだと思う。

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◆オススメ本、読んでる本◆

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「マイケル・ジャクソン THIS IS IT デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]」
出演: マイケル・ジャクソン
監督: ケニー・オルテガ

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2010年3月1日月曜日

[日記]シンプリシティとクリエイティビティ


しばらくブログを更新していませんでした。

人から与えられる仕事を断り、
一瞬だけからっぽになりたかった。
(ただ、これはなかなかつらいことだった。)

実験と読書と音楽を聴く時間だけが増えて、
仕事をする時間、人に会う時間、人と連絡をとる時間
が徐々に減っていくのを心地いいと感じる。

きっと過去の経験と今までになかった新しい気持ちが
ゆっくりと、かつ確実に、結びつくのを実感していたから。

別に何か特別な事をしたわけじゃない。

そして、この「
別に何か特別な事をしたわけじゃない。
ということが重要だといつも信じている。



僕たちの住んでいる世界では
技術や経済や知識をたずさえて強引に先へ進もうとし、
各々が当たり前に持っていたはずの美意識は
その変化の激しさに耐えかねて悲鳴をあげている。

そういう状況の中では、
進もうとするその先へまなざしを向けるのではなく、
むしろその悲鳴に耳を澄ますことや、
その変化の中でかき消されそうになる
繊細な価値に目を向けることの方が重要ではないか。

この思いは日々顕在化していき、
よりリアリティのあるものとなっている。



これは僕が何かをわかるということが、
何かを定義できたり、
それについて語ることができるようになることではない
と考えていることと繋がっている。

何かをわかるということは、
知っているはずのものを未知なるものとして、
そのリアリティにおののいてみること。
それこそが何かをもう少し深く認識することに繋がる。



時代を前へ前へと進めることが必ずしも進歩ではない。

僕らは過去と未来の狭間に立っている。

創造的な物事の端緒は、
社会全体が見つめているその視線の先ではなくて、
むしろ社会を背後から見通すような
視線の延長に発見できるのではないか。

先に未来はあるが、
背後にも膨大な歴史が創造の資源として蓄積されている。

両者を還流する発想のダイナミズムを
クリエイティブと呼ぶのだろう。

そして、シンプルに生きることが
いつ何時もこのクリエイティブを生み出す。

最近は、そのシンプルに生きることの重要性を、
一番身近な存在である父や母や友人たちから感じていた。

シンプルに過ごすことで、
過去の経験と今の自分の感情の循環経路を発見し、
「クリエイティブ」という重要な要素を創り出す。

やっとものを書ける状態になったので、また更新します。



聖書:ルカによる福音書-12章48節
The one who does not know and does things deserving punishment will be beaten with few blows.
From everyone who has been given much, much will be demanded;
and from the one who has been entrusted with much, much more will be asked. ・・・
主人の思いを知りながら何も準備せず、
あるいは主人の思いどおりにしなかった僕は、ひどく鞭打たれる。
しかし、知らずにいて鞭打たれるようなことをした者は、打たれても少しで済む。
すべて多く与えられた者は、多く求められ、多く任された者は、更に多く要求される。


とある方のブログに載っていたものを引用させてもらった。
(というか、今日の文章は実は引用ばかり。)

これを見るといつも昔のことを思い出すなー。

皆さん、よいクリスマスを。

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村上春樹


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2010年2月20日土曜日

[日記]中小企業(と鉄工所ラップ)

ども、お久しぶり。
「井上雄彦のマンガ展」「タスク管理」
「卒業までに読み直す本」
とかについて書こうかなと思ってたんだけど、
昨日のことをホットなうちに叩いとく。

昨日は3年前からお世話になってる
某代理店の支社長さんが昨年起業したので、
仕事のお手伝いをしてきた。

広告代理、IT、不動産、化学、自動車関連など、
40人くらいのおっちゃんたち(30代〜50代の社長さん)
と一緒に経営者たちの懇親会にも参加。

このおっちゃんらが揃いも揃って全員おもろい。
先日DeNAの南場さんに話を伺う機会があったんだけど、
それに負けず劣らずおもろかった。

その中でも特におもろかったのが、
「苦労は買ってでもしろ」
と語ってくれた不動産会社の社長さん、
若くして起業して1度失敗したけど
その後またやり直して、今では
車・家・お山をいくつも保持しているらしい。

現場の社員との付き合い方、数字と勘の使い分け、
歴史を勉強することの重要性、哲学を持つこと、
そして、家族を何よりも大事にすること。

20も歳が違う俺を退屈させない話術もさることながら
40年以上、家族を何よりも大事にしてきた
このおっちゃんは本当に素晴らしい方だった。

DeNAの南場さんとこのおっちゃんは全然違う。
ただ、一つだけ全く同じことを言っていた。

「自分が選んだ道を正解にする。」

武者小路実篤も同じようなことを言っている。

歩む山も、道も、そして一緒に登る人も違うかもしれない。
ただ、どんな場合であっても、
その山を登ると決めた時の志を忘れてはいけないのだろう。

たとえ今、悲観的な視点を持っていたとしても
志を持ったときの自分は、
今の悲観的な自分には納得してはくれない。
だってそれも山を登るための通過点なんだから。
悲観的な通過点ですら
創造的な物事の端緒とするようにしたいなー。



PS
さっき外資系に勤める友達に昨日の話をしたら
「中小企業についてなら知ってるよ」って言われた。

「コレっしょ?」だってw
あながち間違ってないのかもねw

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◆オススメ本、読んでる本◆

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「資本主義と自由」
ミルトン・フリードマン

あるおっちゃん(社長)オススメの本。
実務的な話をいくつかしてくれたので、
会計とか税金とか営業とかの本を
紹介してくるのかなと思ったのでちょっと意外だった。
ハイエクは読んだけどこちらはまだだったので
今日買って読んでみようかと。

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